|  ローズゼラニウム
 | コンパニオンプランツのこと
◆コンパニオンプランツという言葉を聞いたこと、ありますか?
 
 コンパニオンプランツとは、相性の良い組み合わせの植物のことです。
 隣り合わせに植えた時に、相性の良い植物を組み合わせることによって、
 病害虫を防除する働きをしたり、生育に良い影響をもたらす効果が期待できます。
 
 コンパニオンプランツを上手く利用すると、
 良い花が咲いたり、味の良い野菜を収穫できたり、
 病害虫が減って、漢方薬などの散布を減らすことができたりするんです。
 
 植物の味方になる植物、コンパニオンプランツ。
 
 なんだかとっても素敵で頼もしく思えてきませんか?
 
 人にも仲良かったり悪かったりという組み合わせがあるけど、
 植物にもやっぱり、仲の良い悪いがあるようです。
 
 
 ◆生育に良い影響をもたらすコンパニオンプランツ
 
 ★ナス科 & ユリ科
 イネ科 & アブラナ科・マメ科
 
 科の違う植物同士を隣り合わせると生育が良くなります。
 
 ★小松菜・サラダ菜など & ネギ・トウモロコシなど
 
 短期間で収穫できるものと長期間栽培の必要なものを隣り合わせると、
 植物同士の養分の奪い合いを避けることが出来ます。
 
 ★ほうれん草など & ジャガイモ・サトイモなど
 
 葉もの野菜と根菜を隣り合わせると、スペースを有効に使えます。
 
 ★ニンニク・ネギ・ニラなど
 
 いろいろな野菜の隣に植えると野菜や花に対しての病害虫防除の効果があります。
 ただマメ科の植物には、生育を阻害してしまうので混植を避けて下さい。
 
 
 ◆コンパニオンプランツとしてのハーブの使い方
 
 ★ゼラニウム & キュウリなどのツル性のもの
 
 害虫を防除する効果があります。
 
 ★ジニア(百日草) & トマト・ウリ科
 
 トマトやウリ科の植物に付くウリハムシを防除します。
 
 ★ローズマリー & キャベツ
 
 モンシロチョウやヨトウガを防除します。
 
 ★チャイブ & リンゴ・バラなどバラ科
 
 アブラムシを防ぎ、病気の発生を抑えます。
 
 ★バジル & なす・トマト・ブロッコリーなど
 
 ナスやトマトの風味が良くなり、アオムシやアブラムシを防除します。
 
 ★ペチュニア & マメ科
 
 アブラムシなどの害虫を防除します。
 
 
 ◆相性の悪い組み合わせにご注意ください
 
 ★イチゴ & アブラナ科(キャベツ・ブロッコリーなど)
 
 イチゴがアブラナ科植物の生育を阻害してしまいます。
 
 ★ミント & ラディッシュ
 
 ミントがラディッシュの生育を押さえてしまい、収穫量が減ります。
 
 ★ディル & ニンジン
 
 ディルがニンジンの生育を阻害して、大きくならず収穫量が減ってしまいます。
 
 ★セージ & キュウリ
 
 キュウリが生育できません。
 
 ★グラジオラス & マメ類(インゲン・ソラマメなど)
 
 グラジオラスはマメ類に対して、強い有毒作用があります。
 
 
 コンパニオンプランツは100パーセント病害虫を寄せ付けないヒーローではありません。
 でも、無農薬栽培をするのに、陰ながら応援してくれる存在になってくれます。
 
 効果があるのかよくわからないと感じることも多々あると思います。
 でもコンパニオンプランツを隣り合わせて栽培することは、
 いろんな方向から植物の生長を手助けしてあげる、1つの方法だと思っています。
 
 手助けは、きっと幾つあっても良いものだと思いながら、日々の作業を楽しんでいます。
 
 
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